050【ボードゲームレビュー】【お手軽】「妖怪セプテット」チームプレイのトリックテイキングゲーム。
「妖怪セプテット」
デザイナー Yokouchi Muneyuki
プレイ人数 3~4人
プレイ時間 30分
カードサイズ 64・89
(はじめに)
こんばんは。「しのボド」しのざきです。
このブログは愛媛県のボードゲーム愛好家が面白かったゲームを紹介していくブログです。
今回はなかなか購入してから遊ぶことができていなかった注目ゲーム「妖怪セプテット」を遊ぶことができたので、こちらをご紹介したいと思います。
(本編)
「ゲームの目的」
いち早くボスカード〈各スートの7〉を四枚以上集めましょう。
「ゲームの流れ」
このゲームはトリックテイキングといわれるジャンルのゲームです。
トリックテイキングとはカードを出す「トリック」そして獲得する「テイク」を意味しています。
それぞれのプレイヤーが手元にあるカードから一枚出し、それらを競い合わせ誰か一人がそのカードをすべて獲得する流れのゲームです。
このゲームの特徴的な点はまず、スートが七種類あります。
皆さんおなじみのトランプはスートが4種類だと思いますが、このゲームは7種類です。
また、カードにはトランプ同様数字が書かれています。
これまたトランプ同様にエースから13まで数字があるのですが、スートによって存在する数字が異なります。
例えば、緑のスートはエース〜7までしかありません。青はというと7〜13です。
というように各スートによって何〜何という数字分けがされていて各種類で最大数が異なる仕組みになっています。
ここで実際のゲームの流れに少し戻ります。
まずこのゲームではエースカードを持っている人からゲームスタートするのですが、そのプレイヤーが出した一枚のカードがこの一周の基準カードになります。
プレイヤーが赤の10を出したとします。
すると時計回りに他のプレイヤーもカードを1枚出していくのですが、他のプレイヤーはスタートプレイヤーに準じて赤のカードを出さなくてはなりません。
トランプゲームの大貧民のように手前のカードの数字より高い数字を出す必要はありません。
スートをそろえれば好きなカードを出せます。
しかし、もし赤のカードを手元に持っていない場合、他の好きなカードを出すことができます。
ですが、このように他の色のカードを出すことでは一周の勝負に勝つことはできません。
カードを獲得することができる条件は、スタートプレイヤーと同じスートでなくてはなりません。
しかし、例外があります。
ゲームの最初に戻りますが、カードを一枚のこしてその他すべてをプレイヤーに配ります。
ここで一枚残したカードはみんなが見えるように表向きで公開されますが、この公開されたカードのスートはトランプスートになります。
トランプスートとは、スートの中で最も強いスートという意味です。〈切り札〉
したがって、先ほど親のスートを持っていないときに任意のカードを出すことができると述べましたが、もしトランプを出していればその勝負に勝利します。
基本的に、数字が大きいカードを出したプレイヤーが勝利します。
例外は、エース「緑の1」は最も強いカードです。
トランプに勝ります。
エース>トランプ>ノーマルカード
もう一つこのゲームの大きな特徴は、チーム戦であることです。
四角いテーブルでプレイするとして、対面のプレイヤーが仲間になります。
勝利条件は二人で目指します。
ゲームの開始前に、チームで手札を交換し合います。
基本的にチームの会話は厳禁なのですが、この交換の際に仲間との意思疎通をします。
自分の思いを感じ取ってもらえるでしょうか。
「終了条件」
・チームでボスカードを4枚以上獲得した。
・チームで7回以上トリックを獲得した。
・誰か一人がカードを使い切る。
注意点は、チームで7回以上トリックを獲得してゲームが終わった際、そのチームが負けます。
やみくもに、トリックを獲得してしまうと負けてしまいます。
いかに、効率よく7カードをチームで獲得するかを競うゲームとなっています。
(まとめ)
チーム戦のトリックテイキング「妖怪セプテット」でした。
システム自体はわかりやすいのですが、いざ勝とうと考えると悩ましい深いゲームになっています。
しかし、トランプスートと手札の運要素もうまく絡み合い、いいゲームだと思いました。
チーム戦ということもあって親睦も深まり、プレイ後もどのような意図だったのか話がはずみます。
名作と聞いていただけあって非常に面白かったです。
ネガティブな点をあえて挙げるとすると、トリックテイキングに馴染みのない仲間と遊んだ際は、簡単なトリックテイキングのプレイポイントぐらいを説明できると初心者の方も入りやすいと思います。
経験のある方と差が開きやすいジャンルのゲームかと思いますのでそこら辺の配慮さえ抑えられれば楽しくプレイできるのではないかと思います。
このゲームは幸いにチーム戦なので、もし初心者と経験者が入り混じってプレイする際は、初心者と経験者を組ませるようにするのがおすすめです。
今回も長々と読んでいただきありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。